2010年3月20日土曜日

卒業した 6年生


「うちのお姉ちゃんは、ひまじんになったんよ。」
昨日、ボランティア活動で遊んだ1年女児の言葉である。
彼女の姉は、卒業したばかりの小学6年生だ。
正しくは、卒業したのだから6年生ではないのかも。
でも、まだ中学一年生でもない。
小学校の卒業式から中学の入学式までが、とてつもなく長く感じられた。
実際長い春休みだったと思う。その年代の子どもにとっては、それまで経験したことがな
い、自由の身だった。夏休みほど長くないが、宿題も、ラジオ体操も、自由研究もないの
だから、もっぱら文字通りの、「ひまじん」 だったのだろう。
あの長い春休みを、自分がどう過ごしたのか、今まで思い返すこともなかったが、昨日の
「ひまじん」 という言葉を聞いてから、私は、思い出した。
私は、小説を書いていた。
卒業祝いに両親からもらった、万年筆がとても嬉しくて、衝動的に、小説が書きたくなっ
たのだ。
小説家、作家、エッセイスト、など、文を書くことを生業としている人は、本当に尊敬してし
まう。 同級生や後輩には、かなり有名な、文筆家がいるのだが、自分には絶対ない才
能の持ち主である。
小説って、衝動がなければ書けないと思う。だから、凄いとしかいいようがないのだ。
その、書きたいという衝動が、自分には、生涯唯一、あの、小学校卒業前後の一ヶ月間
にだけ存在していた。
原稿用紙に向かって、毎日万年筆を走らせていた。
もちろん、大人から見れば、稚拙なものだったが、当時の自分は、まさしく小説家気取り
だったと思う。 今から思えば、全くのアハハであるが。
写真は、記事とは関係ないが、高校の頃手に入れた領収証にアホらしい細工をして、親
をだましていた証拠品。
数年前、これと同じ領収証は、都会の東急ハンズで売られていた。
最近は、見かけない。
領収証の中身は、現在も現役で機能している。

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