
「うちのお姉ちゃんは、ひまじんになったんよ。」
昨日、ボランティア活動で遊んだ1年女児の言葉である。
彼女の姉は、卒業したばかりの小学6年生だ。
正しくは、卒業したのだから6年生ではないのかも。
でも、まだ中学一年生でもない。
小学校の卒業式から中学の入学式までが、とてつもなく長く感じられた。
実際長い春休みだったと思う。その年代の子どもにとっては、それまで経験したことがな
い、自由の身だった。夏休みほど長くないが、宿題も、ラジオ体操も、自由研究もないの
だから、もっぱら文字通りの、「ひまじん」 だったのだろう。
あの長い春休みを、自分がどう過ごしたのか、今まで思い返すこともなかったが、昨日の
「ひまじん」 という言葉を聞いてから、私は、思い出した。
私は、小説を書いていた。
卒業祝いに両親からもらった、万年筆がとても嬉しくて、衝動的に、小説が書きたくなっ
たのだ。
小説家、作家、エッセイスト、など、文を書くことを生業としている人は、本当に尊敬してし
まう。 同級生や後輩には、かなり有名な、文筆家がいるのだが、自分には絶対ない才
能の持ち主である。
小説って、衝動がなければ書けないと思う。だから、凄いとしかいいようがないのだ。
その、書きたいという衝動が、自分には、生涯唯一、あの、小学校卒業前後の一ヶ月間
にだけ存在していた。
原稿用紙に向かって、毎日万年筆を走らせていた。
もちろん、大人から見れば、稚拙なものだったが、当時の自分は、まさしく小説家気取り
だったと思う。 今から思えば、全くのアハハであるが。
写真は、記事とは関係ないが、高校の頃手に入れた領収証にアホらしい細工をして、親
をだましていた証拠品。
数年前、これと同じ領収証は、都会の東急ハンズで売られていた。
最近は、見かけない。
領収証の中身は、現在も現役で機能している。
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