当初の予定では、クリスマスの頃と言われていたが、ハロウィンの前に救出作業が始まった。世界中の人の注目を集める中で、フィクションではない、紛れもなく現実のドラマが、今、地球の裏側で、ゆっくりと、確実に進行している。
既に、この事故と救出劇の顛末は、映画化が決定しているそうだ。
しかも、タイトルまで。
実際の作業員に似ている俳優たちを探していると、ちょっと前に聞いたことがある。
映画になるということから、私は、この事故に関連して、ある映画を思い出した。
それは、30年以上前に観た、「タワーリング・インフェルノ」だ。
今回の事故では、救出用のカプセルに一人ずつ乗って、地下700メートルから引き上げるという作業である。
この話を最初に聞いた時、真っ先に、タワーリング・インフェルノを思い出したのだ。
あの映画は、高層ビルの最上階に閉じ込められたお客を火災から救うという設定だった。
だから、今回のチリの事故とは全く状況が違うのだが、一人ずつ乗ったカプセルが、ワイヤで引き上げられるところが、映画のあるシーンと同じだと思った。
映画では、ゴンドラに一人ずつ乗って、救出するという、スリリングな展開でのシーンだった。
この時、どういう順番でゴンドラに乗るか、醜いいさかいが生じた。
複雑に絡む人間関係やら利害関係から、当然起こり得る結果ではあったが。
でも、今回の33人の作業員たちには、そんな揉め事は全然なかったのだろうか?
もしあったとしても、それを克服して、この危機的状況を乗り越えてきたのだから、素晴らしいことだと思う。