先週末の同窓会で再会したM子とS子は大学時代に同じヨーロッパ学生ツアーで gongitune と行動を共にした。
南回り30時間以上の機上生活から初めて降り立ったヨーロッパの地はローマのレオナルド・ダ・ビンチ空港であった。
空港からホテルへ行って荷物を預けたらすぐローマの自由観光が始まった。
西も東も分からない私達3人は取りあえずタクシーに乗り、バチカン市国へ向かった。
生まれて初めてのヨーロッパは、バチカン市国のサンピエトロ大寺院だった。
という話をここで延々と記事にするのが今日の目的ではない。
最近読んだ VISA会報誌12月号にこんな記事が出ていた。
ノンフィクション作家、エッセイストの沢木耕太郎さんの短いエッセイだった。
gongitune は沢木氏が誰なのか知らなかった(恥)。
そこに書かれていたことが、gongitune のサンピエトロ大寺院で感じた印象と見事に一致していたので驚いてしまった。
その冒頭部分を書いてみる。
***
タイトルは、「聖母子像」
初めてヨーロッパを旅したとき、あまり美術館や博物館には行かなかった。入場料がもったいなかったからだ。
(中略)
ただ、無料で入ることのできたバチカン市国のサンピエトロ寺院で見たミケランジェロの「ピエタ」 は衝撃的だった。人がこのような作品を作ることができるのだろうかと思った。
以後、いくつもの教会や美術館で「聖母子像」 を見たがこれを超える彫刻も絵画も見たことがない。
以下略
***
ここまで読んで、サンピエトロ大寺院のピエタ像の衝撃が蘇ってきたのである。
あの時、側にいた S子がピエタ像を見上げて、「わ!これ、凄いと思わん?」 と言ったその言葉を思い出した。
自分が何を言ったのかは覚えてない。たぶん、言葉を失っていたと思う。
gongitune は、当時もそして今でもキリスト教とかヨーロッパの中世の歴史文化について詳しくないし、あまり関心もないのだけど、あのピエタ像はあまりにも強烈な印象だった。
こういう歴史的な文化遺産である彫像や美術品を見て、その迫力に著しく圧倒された経験は、そんなに数多くない。
小学3年の時初めて見た奈良東大寺の大仏が恐らくその類いの経験になると思う。
自分が小さかったから単に大きなものに圧倒されただけだったかもしれないが。
4 件のコメント:
あのぐたっと抱かれている感じがすごいですよね。
akibabaさん、コメントをありがとうございます。
akibabaさんも現地でご覧になったのですね。
身に纏っている衣装の「ひだ」とか皺の掘り?具合もたまらんです。
ローマへもう一度行きたいです。
沢木耕太郎氏、大好きです。
もしかすると、沢木耕太郎氏が書いた
「深夜特急」の一部かと思いました。
「深夜特急」はインドのデリーから英国のロンドン
までをバス旅行する紀行文のような小説ですが、
何度も読み返しました。
確か、その中でミケランジェロのダビデ像を
見て圧倒され、その傍らの「石の中に 閉じ込められた男」
の象を見て、圧倒された以上の衝撃を受け何も
思いつかなかったというくだりがあったと思います。
彼の洞察力や、感受性の鋭さ。読者に伝わってきますね。
Toshiさん、こんばんは。
いつも丁寧にコメントをありがとうございます。
沢木耕太郎さんをよくご存知で彼の著書にもお詳しいのですね。
私は本当に恥ずかしい話ですが、沢木氏の名前すら知りませんでした。
紀行文を読んでみたくなりました。
インドからロンドンまでのバス旅行、ちょっと想像できない風景や文化遺産、人々との出会いがありそうですね。
貴重な情報を教えていただき、ありがとうございました。
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