我が家で購読している朝刊の日曜版には吉本ばななさんのエッセイが掲載されている。
5月某日のコラムに面白いことが書いてあった。
いえ、毎回興味深い記事なんだけど、この日のは gongitune のこのブログにウケる内容だった。
彼女は東京生まれの東京育ちだが、関西で過ごす時間も多かったので関西での思い出がふっと蘇ったり恋しくなったりされるそうだ。
その彼女が最近神戸に住む友人の家に遊びに行った。
友人と一緒に歩いている時、友人がこう言った。
「そういえば、あのニュース、知ってますか? 側溝男の事件」
道端の側溝に何時間も潜んでいた男が女性のスカートの中を覗いた罪で捕まった事件である。
gongituneは、昨年11月10日にこの事件の記事を書いた。
友人は、きっとここだと思うと言って、ばななさんと二人で立ち止まりその先にある側溝を見ていた。
他の通行人にとって二人の行為は邪魔だったに違いない。嫌そうな顔をしたおばさんがいた。
すると、自転車で通りかかったおじさんがわざわざ止まり、凄く嬉しそうに二人に、
「そこやない、ここや!こっちやで」
と手招きをして、少し離れた側溝を指差した。
すると件(くだん)のおばさんが急に笑顔になって
「そうそう、そこや」 と言った。
その側溝は本当に信じられないくらい狭くて、あの中に人がいて気付かないでいられるなんてことがあったのだろうか?よほど好きでないと続けられない…等ばななさんはいろいろ考えてしまった。
しかし、何より彼女が心ときめいたのは、そのことではなかった。
あのおじさんやおばさんのノリこそが、私の胸をきゅんとさせたのだった。
ばななさんの気持ちがとってもよく分かる。
もしgongitune が同じ立場だったら、同じように心ときめいたであろう。
2 件のコメント:
側溝男の件、覚えておりますよ~。
確かに、あんなところに隠れてまでと思いますね。
私、関西の人のノリ、大好きですよ~。
少しおせっかい過ぎるくらいのおばちゃんの
ノリも。
東京はその点、誰もが無関心に装うふりを
するのですよね~。
西の方の方は、人と関わることが大好きなのだと
感じます。
Toshiさん、こんにちは。
いつもコメントをありがとうございます。
側溝男の事件は神戸だったのですね。
自分もこの事件にふれて記事を書いたので、ばななさんのエッセイに親しみを感じてしまいました。
神戸と大阪では土地柄が違うのかもしれませんが、同じ関西人としてのノリは健在なんですね。
東京は観光でしか訪れたことがないので、そこに暮らす人々の生の生活に触れたことが殆どありません。
東京の人だって他人に関心をもって人と関わることが好きでないとは私は思っていません。
無関心を装うふり、ですか、成る程そうかもしれませんね。
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