2012年9月23日日曜日

川に落ちた話

昨日、インドネシア人のD先生は、レッスンが始まるやいなや、幼稚園児のお嬢さんが自転車を押している時自転車が側の川に落ちたと言った。

D先生はその時県外におられたので、帰宅後自転車を川から引き上げたそうだ。

D先生は、「おもしろかったーー!」 と何度も思い出し笑いをされた。
体を捩り(よじり)ながら本当に楽しそうだったのでこちらも可笑しかった。

お嬢さんに怪我もなく、自転車も無事だったので笑い話になったのだが、川に落ちるということがそんなに面白い出来事なのか。

D先生の話を聞いて、子ども時代のある出来事を思い出したので、その話を彼にした。

5年生の時、国語の授業で初めて辞書を使うことになった。
家にあるどんな辞書でもいいから持って来なさい、と担任教師に言われた。

ところが当時我が家にあった辞書は、広辞苑と古い漢和辞典など分厚いものばかりだった。
いわゆるコンパクトサイズのものや、子ども向けの辞書などは1冊もなかった。

父親が「これを持って行きなさい」 と言ったのは、厚さ10センチぐらいの漢和辞典だった。表紙は色あせた茶褐色で古文書のように古かった。
オンボロの漢和辞典。
学校へ持って行くのは恥ずかしかった。

ランドセルには入らないので、体操服の袋に入れた。
登校途中で袋の紐を持って振り回していたら、側の溝に落ちてしまった!

どぶ川(側溝)に。

うわっ!慌てて拾い上げたが、袋はどろまみれ。
中の辞書も当然濡れて、より汚さが激しくなった。

たまたま運良く?当時仲よくしていたAちゃんの家の前だったので、Aちゃんちに駆け込み、彼女のお母さんに事情を話した。Aちゃんは、もう家を出ていたようだった。

Aちゃんのお母さんは、袋を水でざざっと洗い、雑巾で辞書も拭いてくれた。

教室で国語の時間が始まった。
周りの子は、みんな普通のコンパクトな小綺麗な辞書を持って来ていた。

同級生達が私の辞書を見てどう思ったか、何を言ったのか覚えてない。
覚えているのは、ただ一言だけ。

隣のN君が、
「この辞書、なんか臭いねえ」

この話をD先生にしたら、彼はまた案の定面白がって、今度はまた別の事件を教えてくれた。

インドネシアでの出来事で、彼の友人がバイクに乗っている時、曲がり角で運転操作を誤り、川へ飛び込んだ。
怪我はなかったが、バイクは壊れたそうだ。

これについても、D先生は、面白かったと何度も言った。





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