2011年6月27日月曜日

マレーシアとスリランカの旅 エピローグ

2011年のゴールデンウィークは、特別だった。
この年に何が起きたのかを、日本人はこれからもずっと忘れないだろう。
忘れてはいけないと思う。
戦争を知らない我々世代にとって、初めて現実に味わっている日本の危機感を、忘れることはできない。
3月11日(金)の東日本大震災。
そして、その後の原発問題は収束に向かうどころか、日本国は迷走し続けている。

こんな時に海外旅行なんて、不謹慎ではないかと、そう思った人もいるかもしれない。
旅行の計画は、震災前に決まっていたと言い訳しても、よくもまあ、…と呆れられたかもしれない。

でも、ゴールデンウィーク直前のあるテレビ番組で、こんな発言を聞いた。

日本のみなさん、どんどんお出かけしてください。
国内旅行をしましょう。
それが、日本経済にとって、復興支援になります。

海外旅行すれば、日本はまだ元気だと海外の人に印象づけられます。

こんな内容だった。

それを聞いた時、気が楽になった。

マレーシアでも、スリランカでも、私達が日本人だと知ると、皆さんが言葉を掛けてくれた。
「大丈夫ですか?」「大変でしたね 」「東北の方ですか?」

皆さんが日本のことをとても心配してくれていた。

岡山という地名を知っている人はいなかった。
広島の隣だと説明したら、何となくわかってくれたようである。

こんなことがあった。
クアラルンプール空港で、コロンボ行きの飛行機に搭乗する直前に並んでいたら、一人の男性が私達に声を掛けてきた。
流暢な日本語で。

彼は、福島の企業で働いているスリランカ人だった。
今回の原発問題の危機に直面し、彼の家族は既にスリランカに帰国させたと言った。
そして、彼もこれから自国に戻るのだと話した。

飛行機がコロンボの空港に到着して、手荷物を受け取るために待っている時、再びそのスリランカ人が声を掛けてきた。

福島にいるスリランカ人は自分一人なので、福島で聞いてくれたらすぐ分かりますよ、と彼は言った。

それにしても、私達夫婦が岡山弁丸出しで喋っていたのを聞きつけて、声を掛けてくれたのだと思うが、何か失礼な言葉を言ってなかっただろうか、と不安になった。悩んでも、仕方ないけど……

この男性もそうだが、ガイドのM氏といい、象に乗った花婿、ペラデニア植物園でオジサンと喋った新婚さん、
みなさんの日本語が素晴らしいのだ。
本当に感心してしまう。


ところで、この旅行記を書くために、数冊のガイドブックを参考にさせてもらった。
その過程で、あるガイドブックの誤記を発見した。

正しくは「王女」なのに、「王子」と記されていたのだ。
その後、そのガイドブックのページををパラパラとめくっていたら。、1枚の白い紙がひらりと落ちてきた。
「訂正のおしらせ」だった。

ほらほら、やっぱり挟んであるわ、
と思った。

ところが、そこに記されているのは、スリランカのホテルやレストランの電話番号、FAX番号の正誤表だった。
王子 → 王女 という表記はどこにもなかった。

そりゃ、そうだよね、
大昔の何処かの王子が性転換しようが、それが間違っていようが、そんなことよりも、自分の泊まるホテルの電話番号が違っている方が重大問題だから、正しく直さないとね。

それにしても、訂正箇所が9件もあるのは、多すぎると思うのだけど……


長かった旅行記も、いよいよ次回が最後です。
おみやげクイズがあります。
賞品は出ないけど、お楽しみに……www

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