ポーランド人の英語教師は、クリスマス休暇に突入した。
彼は、ダイビングの資格修得のため、どこかの海へ渡航するらしい。
もう既に出発しているのか、詳細は分からない。
今日と来週のレッスンは、ケニア人女性が代役を務めることになった。
ケニア人と身近に接することは、初めてなので、なんだかわくわくした。
皮膚が真っ黒で、背の高いスレンダーな女性を想像していた。
例えば、世界大会に出場する陸上選手のような女性だ。
新しい英語教師は、そんなに真っ黒ではなく、身長は、平均的な日本人女性と同じくらいだった。
今日のレッスンは、我々生徒たちと初対面だということもあり、みんながそれぞれ先生にいろんな質問をして、先生が答えるというスタイルで行われた。
途中で、先生は、「このレッスンの進め方だと、私が授業をしたことにならないので、それでもいいのですか?」と言われた。
生徒たちは、みんな、「このままでかまいません。ケニアのことをいろいろ知りたいし、勉強になりますから」
と言う意味のことを話した。
いや、正確に言えば、みんな、ではない。私は、言わなかった。言えないし……
一部の生徒の発言に、他の生徒たちが同意したのだった。
私は、別の意味で、同意した。
実は、先週、ポーランド人教師から、プリントを3枚もらっていたのだ。
私は、そのことを忘れていた。
だから、予習を全然していなかった。
このようなフリートーキングに近いレッスンスタイルから、プリント中心の授業に切り替わると、予習をしてない私には悲惨な状況になるので、何としても、このやり方で進めてもらわないと困るのであった。
他の殆どの生徒は、英語力のレベルが数段上なので、たとえ予習をしていなくても、十分対応できたと思う。
でも、私は、初級レベルなので、事情が違うのだ。
みんなは、難しい単語を会話に織り交ぜながら、多彩な質問をしていた。
私は、「日本の食べ物は、何が好きですか?」という、中学校レベルの質問をした。
ケニア人教師は、「Niku-Udon」と答えた。
ほう、肉うどんだ。
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