マスカットスタジアムで六甲おろしを歌ってから3日経った。
試合終了は9時を少し過ぎた頃だったから、試合時間は、比較的短い方だったと思う。
ところが、例年のごとく、駐車場から抜け出すまで50分ぐらいかかった。
同乗していたK子と、帰る途中で、モスバーガーに立ち寄った。
そこで、軽く夜食?を食べ、総社駅までK子を送った。
自宅にたどり着いた時は、深夜0時を回っていた。
テレビをつけると、ついさっき観たばかりの、阪神ヤクルト戦の録画が放映されていた。
既に試合の中盤にはなっていたが。
実況アナウンサーの声に、へええっ!と驚いた。
「阪神は、ダブルスチールを決めましたからねえ」と言ったのだ。
ダブルスチール?
そんなもん、いつあったんだ!!??
私は知らなかった。観てなかった。そのシーンを見逃していたのだ。
球場観戦では、よくあることだ。
観るべき対象物があまりにも多いので、集中して観戦できない。
外野席だから、ホームベース付近は、遙か彼方の景色である。選手は豆粒のようにしか見えないので、もちろん表情など分からない。
スコアボードは、体をぐるっとねじらないと見えない。
試合には直接関係ない情報がどんどん飛び込んでくる。
例えば、近くの席の観客の食べている弁当の中身だとか。
とにかく、ちょっと油断していると、あれ、いつの間にランナーが出ているの? という会話を隣人と交わしたりするのだ。
その夜、阪神は、チームで13本のヒットを打った。
これだけヒットを重ねると、どの場面で誰がどんなヒットを打ったのか、分からなくなってくる。
いったい誰が、ヒットを打ってないんだ?
そして、試合終了後のヒーローインタビュー。
ヒーローが誰なのか、思い浮かばない。
遙か遠くに見えるヒーローのお立ち台に上がっている選手の顔が分からない。
え、だれ?
通訳の人がいるから、外国人のようだ。
でも、ブラゼルも、マートンも、そんな派手な活躍ではなかったと思うが……
テレビの録画でやっと分かった。
ヒーローインタビューは、ピッチャーのスタンリッジだった。
ああ、そうか、完投したもんね。
それに、初ヒットも打って勝利に貢献してる。
次の日の朝刊でわかった。
スタメンでヒットを打ってない選手が一人だけいた。
いつも思うが、テレビ観戦の方が、よっぽど試合経過がよく分かるのだ。
選手の表情がアップで映る。
興味深いシーンは、リプレーされる。それも、何度も。
アナウンサーと解説者が、分かりやすく丁寧に説明してくれる。
球場では、どんなに素晴らしいプレーがあっても、再現はされないので、見逃したら、二度と見られない。
「ダブルスチールです!」というアナウンスもない。
それでも、私は、球場での観戦が好きだ。
球場で、一試合を全部観ると、顔も、体も、髪の毛も、着ている服も、持ち物も、ねっとりしてくる。
2 件のコメント:
百聞は一見に如かず。
たった一度の球場観戦でしたが、よーくわかります。
阪神ファンですらそうなのだから、にわか応援団は、誰が誰でどうなっているのかさっぱりわかりませんでした。
スコアボードも全然見えない場所でしたから…。
でも、もう一度味わってみたいです。あの熱気に包まれた空間。
ミルフィーユさん、確かあの時は、爆弾騒ぎがあって、試合終了後、大勢の警備員がグラウンドを取り囲みました。
私たちは全然知りませんでしたが。
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