同じタイトルの記事が昨年11月にあった。
こんな世の中だから、身のまわりには、危険がいっぱいだ。
気が付かない所にも、不審者は潜んでいるに違いない。
そして、自分自身でも気付かないうちに、他人にとって不審者になっていることがある。
今日、知人のMさんからケータイに電話が掛かってきた。
ところが、電話に出た私に、思ってもみない言葉が聞こえてきたのだ。
「あなたは、どなたでしょうか?」 こわばった女性の声だ。
どなたでしょうか、といきなり言われても、電話を掛けてきたのは、そっちでしょうが。
何でそんなことを聞かれるのか、と、自分こそ名前を名乗りなさいよ、失礼な人、と言いたくなる。
電話の女性は、こう続けた。「この電話の着信履歴に、そちらの番号が入っていました。先程電話を掛
けてきましたよね。名前を教えてください」 一方的で機械的な口調だが、少しずつ私は事実関係が読
めてきた。
電話は、Mさんから掛かっている。数分前に、私はMさんのケータイに電話を掛けた。でも、通じなかっ
たので、Mさんの家の固定電話に電話を掛けて、彼女と話をしたのだ。
「◇◇です」 私が名前を名乗ると、ようやくMさんも気付いてくれた。
彼女は、ひと月ほど前に、私にケータイ番号を教えてくれた。その時点で私は自分のケータイに彼女の
番号を登録した。
しかし、彼女は、私のケータイ番号を知らなかった。だから、登録もしていない。
今まで何回か彼女と電話で話したが、すべて、お互いに、固定電話だったのだ。
夜、彼女と会った時、その話題になり、二人とも大笑いだった。
「だって、◇◇さんも、いつもと違う声だったよ」
えっ、そうなの? そりゃそうよね。私もMさんの声だとはすぐ分からなかったもの。
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