昨日フィットネスクラブで靴を間違えられた。
ワークアウトが終わって、靴を履き替えようとしたら、自分の靴がなかった。
スタッフの人に、「靴がないんです」 と告げ、一緒に靴置き場で確認してもらった。確認と言っても、な
い物を探すのだから、この場合どう表現すればいいのだろう。
「ああ、ここにありました!」 となれば、それも恥ずかしいことだ。
しかし、いくら見ても、やはり私の靴はない。似たような靴を探した。間違えた人は、私の靴とどこか似
ている靴を履いていたはずだ。
でも、それも見つからなかった。
「どんな靴ですか?」 スタッフが私に尋ねた。
「デザインは違うけど、材質の感じはこれに似ているかなあ」 と言って、一足のスニーカーを指した。
でも、見るからに、サイズが違う。同じ位のサイズの靴が一足あったが、色もデザインも全然違う。
結局昨日は、クラブの靴を借りて帰宅した。
今朝、クラブから電話があり、間違えた人から連絡をもらったので、夕方私の靴が届けられると聞い
た。
靴を取りに行くと、スタッフの人から、「その人は、旦那さんにもの凄く叱られたと言ってましたよ」 と言
われた。
靴が無事戻って来たので嬉しかった。
しかし……
謎が残る。
間違えた人と私の靴の共通点は、紐なしのスニーカーであることと、材質がよく似ているという、その二
つだけだ。
色もデザインも、サイズも違う。
その人は、私の靴を履いた時、いやに小さいなあと思ったそうだ。
普通、サイズが同じ、型が同じ靴でも、他人が履いていた靴は、履いた瞬間、違和感を感じるものだと
思うが。
あ、もう一つ共通点、と言えるかどうかだが、思い出した。その人の靴は、私が脱いだ場所の近くにあ
った。
それから、もう一つの謎は、その人の旦那さんが彼女を叱った理由、それは、私の靴がとても汚かった
からでは?
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