2009年2月7日土曜日

マリンライナー

四国の伯母の葬儀に参列した。

JR岡山駅の在来線に切符を買って乗ることは、あまりない。ここ数年で駅が改築されてから、今日初め

て乗った。


やはり、というべきか、改札をくぐるまでトラブル続出だった。


切符の自販機の前に立って、行き先の料金ボタンを押してから、お金を財布から取り出していると、「料

金を入れてください」 と、機械が連呼した。お札のしわを伸ばして挿入口に入れると、お札が押し戻さ

れた。何度入れても拒絶された。仕方がないので、改札横の、案内所?らしき所に行き、「お金が戻っ

てくるばかりして、切符が買えないんです」 と言った。係りの男性が、「古いお札かなあ。何処までの切

符ですか?」 と言った。私は、てっきり、ここで切符がもらえると思っていたら、何と係りの人は、新しい

千円札を2枚渡してくれた。つまり私のと交換してくれたのだ。


そのお札でやっと切符が買えた。


やれやれと思ったのもつかの間、今度は、改札が通れなかった。切符を自動改札口の穴に入れたの

に、いつまでたっても出口から出て来なかった。また、さっきの案内所?の人を呼んだ。「切符が出てこ

ないんです」 係りの人がやって来て、機械の側面の鍵を開けて、細長いパネルを全開にした。機械の

内部は、もの凄く複雑に入り組んだ計器類でびっしりだった。

その中から私の切符をつまみ出してくれた。

私には落ち度はないのに、なんでこうなるのか?


マリンライナーは、そこそこのお客で、まばらに空席があるくらいだった。

電車が走り出してから、自分が進行方向とは逆向きに座っていることに気付き、席を替わりたかった

が、何故かそのタイミングを逃してしまった。満席に近い混み具合だったら、とりあえず、開いた席に座

るのだが、まばらな空席の時は、席を選んでしまう。できるだけ人との間隔を開けて座りたいと思う。

最初に止まった駅で、二人連れの男女が同じ車両に乗ってきた。中年男性と、彼より年配の老婦人

だ。どことなく顔が似ているので、親子ではなく、親戚同士だろうか。婦人は私の向かいの席に、男性

は、通路を挟んで、婦人の隣に座った。二人は賑やかにおしゃべりを始めた。窓から見える町の景色

や、共通の知人の話など。婦人は、「ごめんなさいねえ、うるさくして」 と、2度ほど私に謝った。

私は、別に、二人のおしゃべりが気にもならなかったし、嫌でもなかった。

ただ、私は、黒ずくめの喪服。二人の会話に相づちを打って、きゃらきゃら笑う訳にもいかず、それなり

に神妙な顔つきだったと思う。

でも、一度だけ笑った。この二人、乗車券の追加料金を車掌に支払っていた。その時、車掌の女性乗

務員に、男性が、「まからんかな」 と言ったのだ。つい笑ってしまった。

その後、男性は、車掌のことを、「うちの息子の嫁にあんな人が来てくれたらええなあ」 と、隣の婦人に

つぶやいた。婦人は、「よう気が付く優しい人そうやな。」 と答えた。すると、男性は、「でも、家では、別

の顔になるんやろな」 婦人は、「そうやね」 と言った。

二人は途中の駅で下車した。婦人は、席を立つ時、「うるさくして、すみませんでした」 と、また謝った。

私は、「いえ、お気を付けて」 と会釈をした。


伯母の葬儀は滞りなく終わった。

久しぶりに従姉とゆっくり話ができた。生まれてから初めて対面した従兄がいた。

両親とも兄弟姉妹が多いので、私の従兄弟、従姉妹はたくさんいる。一度も会ったことがない、いとこ

達やその子どももいる。これから先、会えるかどうかも分からない。

でも、人と人とのつながりは大切だ。

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