「答え合わせ」 何という懐かしい響きの言葉!
今日フィットネスクラブで、そこの仲間の一人がそう言った。
仲間、といっても、時々同じ時間帯に顔を合わせるだけで、名前も何も知らない人だ。
今、クラブで、クイズのキャンペーンをしている。トレーニングやそれに関わる健康、栄養のことについ
ての問題が8問ぐらいあって、答えを用紙に記入して、所定の箱に入れる。問題はすべて三択である。
私は、あまり興味がなかった。消費カロリーとか、1日の必要な栄養素の量とか、やたらと数字が並ん
でいる問題は敬遠したくなるのだ。それでも、キャンペーンの期間があと少しで終わるし、全問正解なら
クラブのポイントがゲットできるので、思い切って挑戦することにした。
私より少し前に始めていたその人は、「答え合わせをしよう」 と言った。私は、すぐには返事をしなかっ
た。というより、一生懸命考えていたので、その余裕がなかった。私が時々考え込んでいると、彼女は、
「どこが解らんの?」 と話しかけてくる。
そんなに真剣に取り組むようなものでもなかったが、とりあえず、自力でやり遂げたかった。
やっと全問の答えを書いて、答案用紙を箱に入れようとした。私の直前に箱に入れた彼女の用紙が
箱の中で一番上に見える。彼女はそれを取り出して、私の用紙の答えと見比べた。
答えは、全部同じだった。
当然、私達二人は、安心したのだ。これで、ポイントのゲットは確定的になった。
知らない人同士でも、共通の目的意識があれば、親しくなれるんだと実感できた。
私は彼女のように振る舞えないが、声を掛けてくれたのはとても嬉しかった。
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