小学校の算数に出てくる文章題は、子ども時代に苦手だったが、あれは、現実離れした状況が多い
と、うすうす感じていた。
今日は、小学3年生の男の子が、算数の宿題プリントを広げている場面に出くわした。
その1問目が文章題だった。ぱっと見た時、ずいぶん長い文章だなあと思った。そして、次に、「きれい
なおねえさん」 という語句が目に飛び込んできたので、「ええっ!!なんでだ?? 算数の問題に、き
れいなおねえさんが、どうしたというのだ!!??」
私は、食い入るように、その文章題の文を目で追った。そこには、だいたい次のようなことが書かれて
いた。
……… ◇ ……… ◇ ……… ◇ ………
ぼくは、10階建てのデパートに買い物に行きました。10階のバーゲン会場へ行こうと思い、エレベー
ターの前に行くと、大勢のお客さんがいて、大混雑でした。
エレベーターのきれいなおねえさんが、汗びっしょりになって、階段を上る方が速いですよ、と叫んだの
で、ぼくは、階段を1階から上って行きました。5階まで40秒かかりました。とても疲れたので、10秒間
休み、5階から10階まで、さっきと同じスピードで階段を上って行きました。
ぼくは、デパートの1階から10階まで、何秒かかって階段を上ったでしょうか。
……… ◇ ……… ◇ ……… ◇ ………
細かい語句は違うけど、ざっとこんな感じの文章だった。
この問題は、教材屋さんが作ったのか、学校独自で算数担当の先生、もしくは、このクラスの担任の先
生が作ったのか分からないが、激しい問題だなあと驚いた。
現実離れしているところが面白い。
この小学生が一人でデパートの最上階のバーゲン会場へ急がなければならなかったのは、いったい
どんな事情があったのだろうか? 彼は、何を買うつもりだったのだろうか?
それを問いにするのも面白いのではないか。
この文章題の意図は、きっとこうだろう。
長々とした文章の中から、必要な情報だけ読み取って、正確な答えを導き出すこと、である。
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